投資銀行へ進む、まったく金融知識のない理系学生にお勧めの本
こんにちは、ゆきです。
先日、ファンドに行くなら財務3表実践活用法を必読、とのツイートがものすごく伸びて少しビビっております。
そもそも、この本はファンド以前にバンカー必読の本のように思います。
むしろ、資金繰りにシビアな中小企業を相手にしている銀行員のほうが必読なのかもしれませんね。
さて、私自身金融とは畑違いで、内定もらった時も営業利益、経常利益、営業CFと当期純利益の違い(P/L上には親会社株主に帰属する当期純利益ってのもあるんですよ‼)、等々知らないことがたくさんありました。
加えて内定もらった後も、自分なりに会計、ファイナンス、経済等々片っ端から本を読んでみましたが、正直よくわからないまま入社してしまいました。
入社後の小テストでも、決して高い点数は取れず自己否定に陥ったことも多々あります。
そんな理系バンカーが、この1年小さいながらも実務を通してわかった、体系的に効率よく、そして入社後にも使えそうな本をご紹介したいと思います。また、最後にこれは後回しでもよいかなぁと思ったものについても書いておきたいと思います。
- 財務3表一体理解法
- 財務3表図解分析法
- 財務3表実践活用法
この三冊を理解することで、三表のつながりを理解できるようになります。
実際の企業の有価証券報告書をこの本に書いてある通りに分析してみると、各業界の3表の構造、利益率の平均、資金需要、経営戦略等々ビジネスを俯瞰して見れるようになると思います。
- 図解でわかる企業価値評価のすべて
これも財務諸表の読み方から企業価値算出まで基礎基本を一通り書いてあるので、読んだあと、実際の企業情報を使って分析してみると良いですよ。
入社後も上記4冊は度々見返します。
逆に優先順位が低いものについて。
簿記
正直2~3週間休みを使って本気で勉強すればいいだけなんですが、仕訳って優先順位、そこまで高くない気がするんですよね。
それよりか、最適な資金調達方法や、適切な買収資金、事業に影響をもたらす経済動向等々の理解を深めることができる証券アナリストを勉強するほうが、大企業を相手にするIBバンカーの人には良いかもしれませんね。
あと、下記3冊も巷では必読書の扱いを受けてますけど、それは財務諸表を読み解けるほどの知識がある人向けだと思います。
業務中は引っかかってくる論点についてぱらぱらと見返して確認したりする使い方、どちらかというと辞書的な利用方法に近いです。
企業価値評価 第6版[上]―――バリュエーションの理論と実践
- 作者:マッキンゼー・アンド・カンパニー,ティム・コラー,マーク・フーカート,デイビッド・ウェッセルズ
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/08/26
- メディア: 単行本
企業価値評価 第6版[下]――バリュエーションの理論と実践【CD-ROM無し】
- 作者:マッキンゼー・アンド・カンパニー,ティム・コラー,マーク・フーカート,デイビッド・ウェッセルズ,マッキンゼー・コーポレート・ファイナンス・グループ
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2017/07/07
- メディア: Kindle版
とりあえず入社1年たって感じた、読んでおいたらいいんじゃないかな?って本をご紹介しました。
引続き、気づきを紹介できていければと思います。
そして、もっとこの業界のことについて理系学生にも興味持ってもらえれば幸いです。
ではでは~~