理系院卒と考える、成長したこと
※下記の記載は一定の事項が真実かつ正確であることを表明し、その内容を保証するものではございませんのであしからず。
こんにちは、ゆきです。
今回はいつもと異なり、成長を振り返ってみようというコーナーです。
私は地方金融機関に所属しており、日夜お客さんとお話をして、調べ物をしてレポートを書いたり、提案したり、時には事業計画についても議論しております。
そんな私が、直近止めて改善したことについてお話していきたいと思います。
【考え過ぎるのをやめた結果成長したこと】
- 思い付きの仮説の質が上がってきた
厳密にいうと、今まで仮説を立ててリサーチするまでの間に、仮説を多面的に確認するといった作業フローでした。そして、複数の仮説を作ってからさらに絞り込み、リサーチを行うといった流れをとっていたので非常に時間がかかっており、なおかつ時間が限られた中で資料に落とし込まなければいけないのでかなりストレスでした。これは、研究時代に培われた思考法に由来していて、特に膨大な時間の中から丁寧に方法を模索するスタイルが上記のようなリサーチ方法になっていたのだと思います。
最近はBestではなくBetterを求めるようになり、仮説も半ば思いつきで出てきたものから走り出すことが増えてきました。この変化の背景には、リサーチ結果が間違えなければひとまず良し、時間的余裕を持ちながら走りだすのが良いといった思考と仕事に対する向き合い方の変化によるものだと思います。
ただ、初めての仕事に対して最初からこのスタンスは良くないと思っていて、仕事を開始して数か月はじっくり考え、先輩方の考えとすり合わせて答え合わせをしていき、瞬間的な仮説構築に必要な無意識のナレッジの蓄積が重要なのだと思います。
- 作業・業務のスピードが上がった
顕著に表れているのが、動作のスピード。歩くスピードや家を出るまでのスピードです。というのも、今までは、何か家に忘れ物をするたびに都度落胆し頭に微妙なストレスを感じていたのに対し、現在では取りに帰るのか、そのまま出社するのか?の判断をストレスなくできるようになっています。今までは、都度、取りに帰るとどれぐらいの時間で、それによってどのような影響が出そうなのか?といったそれぞれのアクションに対する結果を考えるという、なんともめんどくさいやつでした。これに対しても、直感で選択して、後々理由付けしていくといった半ば思考を放棄した行動をとるようになってからは、ストレスなく、むしろ業務のスピードが向上したように感じます。
一つ一つの行動に過度に理由を考えていては動きが鈍くなりますね。それに疲れるし、業務のスピードも落ちる。
- コミュニケーション力が向上した
会話のキャッチボールが非常に下手でした。というのも、相手の発した言葉に対して、その意図と適切な反応、相手が喜んでくれる返しは何だろうと考えてしまい、レスポンスが非常に遅くなってしまっていました。最近、非常に疲れていた時に、相手の言っていることを深く考えづ適当に返事して、その一方お互い爆笑していることがありました。そこから、コミュニケーションはある程度なら噛み合ってなくても成り立ち、さらに内容と勢いのバランスが重要だと気付きました。たまに、なぜかわからないけど面白い芸人さんとかいますよね?私は昔そういった芸人が面白くなかったのですが、今は「勢い」といった部分にも面白さを見出せるようになりました。
ここ最近の非常に感動した気づき、「考えない」。これに気づけたのは非常に良かったと思います。公私ともにより一層楽しい毎日を過ごしていけれればと思います。
理系院卒と考える、ビッグディールを振り返ろう、M&Aの資金調達について
こんにちは、ゆきです。
三連休最終日、皆さんは何をしてお過ごしでしょうか?
私はというと、体調が悪くてぐったりしております。
でも三連休の良いところは、次の週の平日が4日間になり、休みが近くなることですね!
さて今回は前回までのベンチャー話からM&Aのお話に一気に戻りたいと思います。
【武田のシャイアー買収について】
つい2年前、2018年に武田によるアイルランド大手の製薬(新薬)メーカーであるシャイアーの買収が発表されたのはご存じだと思います。
注目された理由としては、もちろんその買収金額によるところが多いと思います。
当時の私は、「6兆円??武田ってそんなにお金持ってたっけ??」といったような感想を漏らす一般人でした。そんな私も金融の世界で数年やっていれば、何とな~~~くこうなっているのかなぁといった考察ができるようになり......いやいやまだまだですよ...........そんな詰めないで、、、、
ということで、今回過去に疑問を持った買収資金の一部について興味深い記事を読んだのでピックアップしたいと思います。
(っとその前に今回から冒頭部分でインターンでつかえる買収戦略!というまとめを作りたいと思います。私はベンチャーが主催するちっさなインターンにしか参加したことがないのですが、投資銀行と呼ばれるなんだかすごそうな所のインターンでは何兆円といった買収の提案を作らされるみたいじゃないですか。実際武田の件もでかい案件なので参考になるかと。個人的に使えるアイディアとしては、買収資金を多額のローンで調達すると、格付けが下がって社債の発行に影響が出るため、これ避けるために一部劣後債(格付け機関に50%が資本と認められる)による発行を行う、とかでしょうか。提案に盛り込むと一歩深まった議論ができるのではないでしょうか?)
日本経済新聞に記載のこの記事
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41329400V10C19A2DTA000/
今回の武田薬品による買収では現金と株式の両方が用いられております。
現金の多くを海外市場で外貨建普通社債(約1兆6,000億円)により調達しております。
さて、ここで格付けとはどんなものなのか見ていきましょう。
(参考:S&P)
格付けとは信用リスクに関する意見です。S&P の格付けは、事業会
社や政府、地方自治体などの発行体(以下「発行体」)の金銭債務
を期日通りに全額履行する能力と意思についての S&P の意見を表し
たものです。
また、格付けは社債や地方債などの個別債務の信用力と、こうした
債務が不履行となる相対的な可能性に関する意見も示しています。
格付けとは信用リスクのことです................信用リスクって何やねん!!!!????
まぁよくよく読むと債務が不履行となる相対的な可能性(つまり、社債分が返ってこないってことでよいのかな?)を示しているということだそうです。
資本性がある劣後債が発行された理由は、この信用リスクを極端に下げないためということだったのですね(ちなみに19/3期末の武田の格付けはS&P BBB+なので投資適格水準だそうですねhttps://www.takeda.com/jp/investors/stock-and-shares/)。
このように規模の大きい買収の時には大規模な資金調達ニーズもあるので、M&Aのアドバイザリーがフィーで稼ぐのと同等かそれ以上に資金の調達に係る手数料も出てくるのでしょう(知らんけど)。なので金融機関は目を血眼に提案に勤しんでいるのでしょうね。
書き終わって気づいたんだけど、この話、過去にもしていたような........
次回は別のことでも書きましょうか!
できることは少ないですが、志望動機の添削程度でしたら力になれると思うのでもしそのようなニーズがあればご連絡いただければと思います(過去に2件やっております。力になれたかわかりませんが、希望の業界の内定報告を頂けてうれしかったです)
理系院卒と考える、一橋・東工大の起業家支援について
こんにちは、ゆきです。
前回は東京大学、慶応大学、早稲田大学のベンチャー支援のプログラムについてみていきました。
特に東京大学は幅広いサポート体制と門戸の広さが目立ちましたね。
今回は、都内国立大学の名門、一橋大学と東京工業大学のベンチャー企業への支援についてみていきたいと思います。
OB/OGによる実践的なメンタリング・事業開発サポートで一橋現役生/卒業生ベンチャーの価値を最大化することを目的としている。
- 主なサポート内容
資金的援助
ファンドによる資金的支援を実施。次ラウンドの資金調達も支援
現場支援
ベンチャー企業の支援事業を行う人の紹介や実質的な支援
一橋起業家のネットワーク
OB・OGの中でベンチャー支援を行える方のネットワークを提供
では、実際にこのプログラムがサポートしている企業を確認していきましょう。
株式会社BtoA
事業内容
社員のエンゲージメント・モチベーションをリアルタイムで見える化するサービス「BetterEngage」
株式会社indigames
事業内容
日本で定年退職をした元会社員が毎週末にゲームのコードを入力している。シンガポールのウエイターがデザインのアイディアを練っている。IndiGamesは、この新しい世界の先駆者としての地位を確立し、やる気がある人のアイデアをビジネスに繋げ成功させるためのカギ/ツールを提供しております。
https://initial.inc/companies/A-36954
- ゲームエンジン開発
- ゲームパブリッシング及びゲーム開発
- 3Dデザインスタジオ
設立2018年12月
拠点は、東京都のほかにもベトナムにもあるみたいです!
- 一橋大学のサポート体制について
サポートを受けるための詳細な内容は書いてなかったのですが、一応お問い合わせフォームがあるみたいなのでそちらからご連絡してみてはいかがでしょうか?
【東京工業大学 研究・産学連携本部】
研究・産学連携本部では、起業・ベンチャー支援の一環として幅広いサポートを行っています。
HP上でも情報は幅広く公開してあり、読み応えのある内容になっています。
その中でも学生スタートアップ支援向けに、ビジネスコンテスト、外部の支援、コミュニティの提供が行われており、起業に必要なナレッジの共有や研鑽の場が整っている印象です。
また、東工大発ベンチャーの一覧も紹介されており、東工大自体が起業家支援に注力していることが伺えます。
https://www.ori.titech.ac.jp/venture/
一方で、やはり東工大の中の研究・産学連携本部ということもあり、学外の人がサポートを受けるには結構な障害があるようで、特に「東工大の研究成果等を活用した弁yター企業への称号の授与に関する規則」を満たすのが難しそうだと感じました(皆さんもチェックお願いします)。
https://www.ori.titech.ac.jp/venture/tt-venture/venture-app/
ちなみに、東工大発ベンチャー称号授与件数、起業件数は2020年3月現在で115社あるそうです。
KBE株式会社
リストの中で一番最近承認を受けたのは「人事データベース運用特化型AIアシスタント」を開発しているKBEという会社のようです。
CEO 白壁さん(https://www.linkedin.com/in/kazuhikoshirakabe/?originalSubdomain=jp)
あとは、
株式会社DSI
この企業は画像変化抽出技術、ディープラーニング技術によるデータ解析、ソフトウェア開発、センシングシステムを医療や農業その他幅広い業界に活用を考えている企業です。
さすが東工大、代表取締役が教授、取締役が博士になっていますね、、、、、
てか監査役が副学長なのか、、、、
最先端のAI技術をビジネスのレベルまでに落とし込んだ事業を行っているそうですね。
東工大のベンチャー採択企業一覧を見ていただくと、最新技術・高度な技術力を基盤としたサービスの開発を進めている企業が多いですね。
一橋はこれから力を入れていくような状況であるのかもしれないので、在学生や卒業生の方々はこまめにチェックしてみるといいかもしれませんね!!
本日はここまで、依然としてTwitterのDMお待ちしております!!
理系院卒と考える、ベンチャー企業の支援について
こんにちは、ゆきです。
最近は起業が一般認知されてきて学生起業家も一部界隈では当たり前のようになってきてますね、、、、
今回は起業したい方をサポートする各大学のサポート体制について少し調べていくことにしました。
【東京大学】
東大IPC
協賛にはもちろん大企業が入っています。
JR東日本スタートアップ
三井住友海火災保険
日本生命保険相互
主な活動
活動資金の提供を伴うコンソーシアム型のインキュベーションプログラム
資金だけではなく、開発リソース、オフィス、ITシステム等、本格的な事業開始に必要なリソースをハンズオン支援と共に提供することで事業の垂直立ち上げを実現。
採択先には次の経営リソースが提供される
- 資金(100万円)
- パートナー企業との連携
- SaaS(AWS1200万円)
- 専門家チームによる経営支援
- 提携アクセラレーションの参加
- アカデミアネットワーク
- 会議室無償寄与
- IPCコミュニティへの参加
このプログラムは起業家にとって重要な「資金」、「開発環境」、「業界ナレッジ」をほとんど無償で得られるようになっています。
さて、このプログラム、東大生しか受けられないのか??
実はそうではありません!!!
このプログラムの趣旨にはこのように書かれております。
起業を目指す東京大学関係者(現役学生、卒業生)や、設立3年以内の東京大学関連ベンチャーおよび東大との共同研究など具体的な計画を持つベンチャーに対して、立上げ時期に必要となる資金や経営支援を提供し、国内外で活躍する東大関連ベンチャーを増やすこと。
ちなみに応募資格はというと、
応募条件は、『起業を目指すグループ』あるいは『起業から3年以内のベンチャー』のうち、ベンチャーキャピタル等から外部出資を受ける前の東京大学と関係のあるグループ及びベンチャー。なお本プログラムは年2回募集をしており、応募は何度でも可能です。
以下の条件を「1つでも」満たす場合は、東京大学との関係があるとみなされます。
そのため、決して自分が東大生でなくとも応募することができるんです!
但し、東大関係者とのつながりが非常に重要であるため、人脈つくりは怠らないようにしましょう。
さて、この東大IPC私も興味がありますので、お話ししたい、という方募集中です! TwitterのDMまでお待ちしております。
【慶応大学】
慶応イノベーション・イニシアティブ(KII)
https://www.keio-innovation.co.jp/
大学の成果を活用して革新的な新事業を想像するスタートアップに投資を行うベンチャーキャピタル。
ファンドサイズは45億円と65億円の二本、運用期間は2016年と2020年から10年間運用しています!
慶応については簡単に参加できるプログラムが見つからなかったので、引続きリサーチしていきたいと思います。
【早稲田大学】
早稲田大学 リサーチイノベーションセンター インキュベーション部門
https://www.waseda.jp/inst/inc/
こちらは早稲田大学学生がターゲットの支援サービス。
主に起業準備のためのオフィス、無線LAN、各種専門家からの助言を受けることができます。
更に一番のネックである開発用のソフトも利用することができるそうです!!
それが下記のMATLAB
https://jp.mathworks.com/products/startups/accelerator-form.html
ここまで、都内の3大学についてベンチャー周りの関連プログラムを見てきました。
私はシステム開発の経験がなくて、早稲田の開発用ソフトは大変魅力的に感じました!
システム開発やアプリ開発のノウハウがない起業家の皆さんは起業時にどうしてるんでしょう??
引続き起業時のサポート環境について調べていきたいと思います!!
理系院卒と考える、ベンチャー企業について【農業・食料関連】
こんにちは。
今回はベンチャー企業の紹介編です。
「いろは」
https://smx-iroha.com/beginner/
葉色解析サービス
ドローン画像より作物の状態を見える化することによって、生産者は生育状況を効率的に取得・蓄積でき、生産性向上に
「SMART AGRI」
https://www.optim.co.jp/agriculture/smartagrifood/
ピンポイント農薬散布、施肥テクノロジーをはじめとした、スマート農業ソリューションを、米・大豆生産者の方々に無償提供し、付加価値を付けて生産された米・大豆を生産者価格で全量買い取り。
ミッションとして、最新テクノロジーを活用して農作物に付加価値を付けて稼げる農業を実現することを掲げている。
「inaho」
神奈川県鎌倉市小町
Raasモデルによる自動野菜収穫ロボットを中心とした生産者向けサービスの提供
収穫適期の作物を画像認識で判断して、ロボットアームで自動収穫、スマホで簡単操作。
「Plenty」
アメリカ
ソフトバンクビジョンファンドからの出資を受ける農作物生産工場技術に関するベンチャー企業
植物工場にてケールなどの葉物野菜の水耕栽培を実施
「プランテックス」
設立2014年 千葉県柏市
企業理念として植物工場産の食品が流通するための3要素(信頼性、再現性、生産性)を兼ね備えた植物工場の確立を目指した技術開発
「ファームノート」
2013年設立 資本金116百万円
クラウド牛群管理システム。ファームノートのプロダクト「カスタムリスト」を使うと発情予定日を過ぎている牛やリピートブリーダー、行く約期間中の牛などを条件を指定して検索することができる。発情、授乳、治療履歴を複数の農家で管理することも可能
「BASE FOOD」
2016年設立 東京都目黒区
新しい主食、一食に必要な栄養素をすべてバランスよく取れる主食を作ることを目指している企業。実際に麺、パンなど幅広い主食で実現できており、HPで通信販売も実施しています。
とまぁ今回はベンチャー紹介の記事になったのですが、紹介だけではなくて何か検索リストを作ってみるのも面白いかも。
理系院卒と悩む、M&Aについて(アクティビスト編4)
こんにちは、ゆきです。
このシリーズもとうとう4まで来ましたね。
私のブログの中では最長になるのではないでしょうか。
今回はストラテジックキャピタルについてみていきましょう。
- ご参考:コーポレートガバナンスコード
https://business.best-legal.jp/559/#i-3
前回はスチュワードシップコードについてご紹介しましたが、今回はコーポレートガバナンスコードです。
基本原則というものがあるそうですね(詳細はリンク先)
コーポレートガバナンスコードとスチュワードシップコードについて、その違いは押さえておいたほうがいいかもしれませんね!
- ストラテジックキャピタル
2012年設立されたアクティビストファンドとであり、今まで紹介した二社に比べて若いファンドですね(OASIS 2002年、エフィッシモ 2006年)
他のファンドと異なり、HPが整理されている印象がありますね。
株主提案についても年ごとに分けられていますので、興味があるものに触れてみると良いかもしれません。
さて東レ・蝶理に対するストラテジックキャピタルの株主提案を見ていきましょう。ちなみに直接東レに対する提案というより子会社の蝶理への提案に取り組めといった内容化と思います。
https://toray-can-increase-the-value-of-chori.com/
蝶理に対する提案
1.独立社外取締役の選任
2.外部機関による取締役実効性評価の実施
3.剰余金処分の株主総会授権
4.配当性向100%を実現するための増配
5.株主との対話を促進するための資本コストの数値と計算根拠の開示
6.資本効率性を高めるための政策保有株式売却
これまでのブログで出てきていない内容としては6番ですかね。
2018年改訂のコーポレートガバナンスコード内にも原則として政策保有株式は縮減を求める内容となっておりますね。
政策保有株式:https://glossary.mizuho-sc.com/faq/show/2179?category_id=95&site_domain=default
さて、この政策保有株式とは何なのでしょうか?
政策保有株式とは、企業が他社との営業上の関係などを構築・維持するために保有している株式のことで、かつては日本企業の慣行として普及していたそうですね。
https://toyokeizai.net/articles/-/269632
上記の記事を見ていただくと、この政策保有株式の銘柄数が多い企業には銀行や損保といった金融機関が多いそうですね。
話は少しそれましたが、この政策保有株式は事業戦略上、取引先との関係構築力を高め取引を円滑に行う意図があったのでしょう。ただコーポレートガバナンスコード改定以降、政策保有株式保有の合理的な理由、資本コストに見合っているのか、保有に伴う便益を得られているのかを適切に検証し開示することが求められ、アクティビストにつつかれるようになってしまったのではないでしょうか。
ここまでアクティビストの株主提案についてみてきましたが、下記の3点に大きく分けられそうですね。
いまいち分け方が綺麗ではないですが、引続き株主提案について見ていきつつアクティビストの戦略について深めていきたいと思います。
p.s.
最近起業欲高まってきたので、そういったマインドの人とお話してみたいです。
理系院卒と悩む、M&Aについて(アクティビスト編3)
こんにちは、ゆきです。
Twitterでもお話ししましたが、在宅勤務や長時間のデスクワークでストレスが溜まってしまうこと、よくありますよね。
ストレスはじわじわと溜まるので、自分なりのストレスチェッカーを作っておくと客観的に判断することができて良いと思います。
私の場合は、英文が読めなくなったり、英語が聞こえなくなったら合図、ということに気づきました。
またその時は、筋トレで全身筋肉痛になるまで体を追い込むと回復することも分かりました。
皆さんもストレスには気を付けてくださいね!
めちゃくちゃメンタル回復した。
— ゆき@花澤ロス (@akanuke_yuugi) 2020年7月18日
筋トレは最強のソリューションだわ
本日もアクティビスト関連の記事を書いていこうと思います。
- 調べておくと良いワード
スチュワードシップコード
金融機関による投資先企業の経営監視などコーポレートガバナンスへの取り組みが不十分だった反省として、金融機関を中心とした機関投資家のあるべき姿を規定したガイダンスのこと。
(参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%87%8F%E4%BF%9D%E6%9C%89%E5%A0%B1%E5%91%8A%E6%9B%B8)
上場会社の株検討や投資証券等を5%を超えて保有した場合に内閣総理大臣(金融庁)に提出が義務付けられる法定書類。5%ルールとも言う。
- エフィッシモキャピタルとは?
旧村上ファンド出身者が設立したファンド。以前紹介したオアシス マネジメント同様 アクティビストファンドに分類される(と思う)。
- 株式保有先
http://www.kabupro.jp/edx/E11852.htm
大量保有報告書をもとに見てみますと
UACJ
鳥居医薬品
大阪製鐵
しかも、保有割合が30%を超える企業も多いですね、、
今回はエフィッシモによる日産車体の株主提案についてみていきましょう。
- 提案概要
↓提案
http://xn--tqq621cwpb5ydc7x1j0b.com/
ざっくり見てみますと、余剰資金を吐き出して配当性向を100%にしろということみたいですね。
その理由として、自己資本利益率(ROE)が低いことが挙げられています。一般的に日本におけるROEの水準は8%程度に対し、当社は0.3%であり大きく下回る水準で低迷していることが指摘されております。
さて、ROEのお話が出てきましたが、(何かと話題の)PwCさんのアクティビストについてまとめた資料の10ページを見てみましょう。
https://www.pwc.com/jp/ja/japan-knowledge/archive/assets/pdf/shareholder-activism-in-Japan1607.pdf
PwCさんの資料の中でも指標として、資本利益率 vs 資本コスト、株価 vs 純資産、ROE が挙げられていますね。
また、この8%という数字、伊藤レポートというものが根幹にあるそうなので、これについても時間のある時見ていけれればと思います。
PwCさんの資料ではアクティビストの戦略は価値創造戦略と価値抽出戦略に大別できるようですね。
よくよく中身も読んでもらいたいのですが、価値創造戦略の場合、アクティビストと事業会社は長期的なお付き合いになるのではないでしょうか?
この辺りもファンドによって色が出そうなところでもあるので、株の保有期間とか整理できると良いかもしれませんね。
それでは本日はこの辺で。
明日も頑張っていきましょう!